第37回:沖縄の雨は憂鬱だ。

今日はハンター竜田と沖縄で待ち合わせの日、F-LABO周辺はすっきりと晴れ上がり気持ちのいい一日。じぇーんとともに意気揚々と沖縄に向かうクリムゾン真鍋。

真鍋:着いた着いた那覇空港。あれ、羽田空港はスッキリ晴れてたのに那覇空港は大雨で10m先も見えないぞ、一体どうなってるんだろ。

じぇ:おかしいですね、横須賀のイベントは晴れていたのに、それ以降逆パターンですね。マスターの命運が尽きたんでしょうか。

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真鍋:最近、運勢の上がり下がりが激しいから、そろそろ裏パターンに入ってもおかしくないな。異世界に飛ばされる前兆かもしれないから気をつけよう。しかし、この雨はひどい。

じぇ:わたしの故郷、ミンダナオ島ではこれくらいの雨は毎日降ります。多分大丈夫ですよ。

真鍋:去年の石垣島では、軽トラを借りることになって結構困ったが、今回の沖縄は屋根がある車だから大雨でも大丈夫。

じぇ:ガッツレンタカーって書いてますね、看板には有名ボクサーのガッツ石松さんの写真が…。あれ、写真がないですね。

真鍋:ガッツさんの写真はなくてもいいことにしよう。今回は1週間沖縄にいるから、1週間車借りて1万円かからないガッツレンタカーは神のような存在だ。

じぇ:なかなかカッコいい車ですね。これなら、ハンター竜田さんも喜ぶでしょう。ということで、そろそろ竜田さんが那覇空港に到着する頃、竜田さんを迎えに行きましょう。

じぇ:あそこに見えるのは竜田さんですね、なにか大きな荷物を持っているみたいですが、なんでしょう、あの荷物は。

竜田:那覇空港についたやんけ、ナハナハ。大雨で前が見えないやんけ、那覇空港は人だらけやんけ、ナハナハ。

じぇ:ナハナハってなんですか。

真鍋;それは、昭和のギャグだと思う。昔、せんだみつおというタレントがいて、最後にナハナハって言ってたから、竜田さんはそれを思い出してナハナハ言ってるだけだと思う。

じぇ:要するに、那覇に着いて嬉しいってことでしょうか。

竜田:沖縄は楽しそうなところやんけ、ナハナハ。早速ステーキとルートビア食べに行くやんけ、ナハナハ。

真鍋:で、その大きな荷物は一体なんだ、さてはハンター竜田はサウナが大好きだから携帯型サウナ機でも持ってきたのか。

竜田:サウナはホテルにあるから持ってきてないやんけ、これは八熊伝の予言にでていたものやんけ、動物用の檻やんけ、予言の実現に役に立つはずだ。これでイノシシとかを捕まえて運ぶににな。

真鍋:巨大な檻が予定外だな、そんな巨大な手荷物があるなら、トヨタレンタカーでアルファードでも借りればよかった。

竜田:もう手遅れや。

真鍋:では、軽自動車に3人と檻は厳しいから、じぇーんは先にシャトルバスでホテルに行って今夜のパーティの準備をしておいてね。私は竜田さんとルートビア飲んでから行きます。

じぇ:イエッサー。出発前に、私もルートビア飲んでから行っていいですか。

真鍋:もちろん、大丈夫だ。じゃあ、那覇空港でルートビアを飲んで、さらにアメリカンビレッジでもルートビアを飲もう。

じぇ:きゃ、美味しい~。

ということで、じぇーんを先にホテルに行かせて、荷物で満杯になった軽自動車で竜田と込み入った話をするクリムゾン真鍋。

竜田:じぇーんちゃんもいなくなったし、八熊伝の話をするやんけ。それが沖縄に来た理由でもあるやんけ。

真鍋:そうだ、クロニン田村の野望を解く手がかりがあるかもしれん。で、八熊伝にはなんて書いてあった。

竜田:どうやら日本には、古来から隠された八つの島があり、その島が別々の熊のような首長によって統治されながら、島全体の調和を図っていたらしい。

真鍋:ほほう、それは興味深いな。

竜田:その島を移動するのは禁止されていて、相互にその島の存在を知らないまま歴史は進んできたんだが、あるとき遠くの国から黒船がきて、そこで歴史が転換したやんけ。

真鍋:浦賀にペリーが来たあたりだな。

竜田:その島は、ワシらがいるこの世界とは別の世界なんだが、ワシらも特定の行動をすればその島に行くことができるやんけ、その方法を書いているのが八熊伝やんけ。

真鍋:そうか、じゃあクロニン田村も、今のこの国に秩序を維持してきた八つの島にいくことができたというわけか。

竜田:クロニンはどうやらその一つの島を制圧して、なにか良からぬことを企んでいるらしい。だから、ワシらもその島にいってクロニンの動向を探らねばならん。

真鍋:なかなか面倒な話になってきたな。私は面倒なことは嫌いだ。日本を転々としながら美味いカレーとか食いながらのんびりゲームでも作りたいんだが…。

竜田:どうやら、そうもいかんらしい、というのもその別の世界の騒動は、クリムゾン真鍋がデスクリムゾンを作ったことと密接に関係があるやんけ。

真鍋:なんで、唐突にデスクリムゾンが出てくるんだ…、あれはただのクソゲー、歴史に影響を与えるものではないぞ。

竜田:クリムゾン真鍋がデスクリムゾンを作ったから、歴史の転換点が来たわけではないやんけ、事実はその逆で、歴史の転換点を迎えたから、そのダークエネルギーが一部放出され、その先にデスクリムゾンがあったやんけ。要するにクリムゾン真鍋は歴史に翻弄されているだけの可哀想な存在やんけ。

真鍋:むむむ、それにそんな意味があるとは…。

竜田:八熊伝には、別の世界への行くための条件が3つ書かれている。1つ目は、その土地に根ざす純粋な血をもった生き物を同行させること。2つ目は白くて高くて大きいものの下に行くこと。3つ目はそこで大きな風が吹き荒れること。そうすれば、純粋な血をもった生き物とともに、大きな風に運ばれ別の世界に行くことができるらしい。

真鍋:それぞれ、よくわからない条件だが、今日の激しい雨は3つ目の条件を満たす可能性があるな。

竜田:そうそう、今日大雨なのは歴史の必然を感じるやんけ。そして、1つ目の条件を満たすために、このペット籠を持ってきたやんけ。これで沖縄の純粋な血をもつ黒豚とかを捕獲してもっていくやんけ。

真鍋:そうか、それでハンター竜田が大きな荷物をもっていた理由がわかった。

竜田:これはワシの本家の蔵に代々眠る、土佐犬を闘犬場に運ぶための籠だ。少々のことでは壊れないやんけ。

真鍋:しかし、中に黒豚を入れると軽自動車に乗せるのは無理っぽいが、どうする。

竜田:屋根の上に縛っておけばいいやんけ。

真鍋:それなら、去年借りたような軽トラのほうが良かったんじゃないのか。

竜田:それは言わない約束じゃないか、おとっつぁん、もう手遅れやんけ。

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ということで西海岸のオクマプライベートリゾートホテルに到着。相変わらずの大雨が降っている。

真鍋:なかなか良いホテルじゃないか、以前に前を通った気がするんだが、なんか名前が違う。

竜田:よくわかったな、ここは昔、JALプライベートリゾートオクマという名前だったやんけ。

真鍋:昔も結構高級ホテルだったが、いまも高級ホテルの風格があるな、でもオトクハンターからしたら対象外の場所じゃないのか。

竜田:ここは楽天スーパーポイントともろもろの割引で、今なら7割引きで泊まれる、お得達成率70%やんけ。

真鍋:そりゃすごいな。

真鍋:じゃあ、さっそくプールで泳ぐとするか、海とプールが一体化して素晴らしい。

竜田:残念ながら大雨で遊泳禁止やんけ。ここは、沖縄らしい店で昼飯をくおう。檻を降ろせばじぇーんちゃんも乗れるだろ。それとも、クリムゾン真鍋が檻の中に乗れば、そのままでも大丈夫やんけ。

真鍋:それはお断りする。

じぇ:嬉しいです、沖縄らしいものってなんでしょう、豚足とかソーキそばとかかな。

真鍋:どこか心当たりがあるのか。

竜田:ワイに任せとくやんけ、事前に調査済だ、ということで、ちむどんどんで有名なこの店に行く。じぇーんちゃんが乗れるように檻を降ろしとくやんけ。

ちむどんどんとは、NHKが放映した沖縄を舞台とした連続テレビ小説である。トラブルばかり引き起こすニーニーのダメっぷりが人気になった。「出典:近代芸無辞典より」

真鍋:ニーニーとかが詐欺にあったり、投資やりたいと喚いたりする、NHKの連続小説だな。

竜田:お陰で沖縄の食堂が有名になったわけだ、ということで、出発。

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笑味の店で、うまい沖縄料理を食って満足するクリムゾン真鍋とハンター竜田。

竜田:まだ大雨だが、次はどこに行く。

真鍋:辺戸岬の灯台にいこう。辺戸岬の向かい側はすぐに与論島。昔、サトウキビ畑の中を原付きで走り回ってめちゃくちゃ楽しかった。思い出に浸るとしよう。

竜田:しかし、どうもクリムゾン真鍋と旅行すると、島の北端の灯台にいくことが多いやんけ、去年の石垣島でもそうだったやんけ、なんか歴史的な意味があるのか気になるやんけ。

真鍋:なにも、理由はない。暇だから行ってるだけだ。

竜田:それならばいいが、なんか嫌な予感がするやんけ。八熊伝の予言に少しずつ近づいていってる気がする。

美味しいものが食べれて幸せです~。

まあ、いいことにしよう、所詮デスクリムゾンの話だし、歴史的な意味とか考えないで気楽に行こう。

八熊伝の予言の実現が近いのに大雨の沖縄観光を続けるクリムゾン真鍋、ハンター竜田、そしてじぇーん。異世界への扉はいつ開くのか、次回をお楽しみに。