第13回:チョモの宿命とは。

ココモリ村からデスクリムゾンの完成版を作る覚悟を決め、自宅に帰ってきたクリムゾン真鍋。

じぇ:グッドモーニング、サー。

真鍋:おお、これはひさしぶりだね、じぇーん君。2週間も経ったのか、帰国したのはミンダナオ島だっけ、感想はどうだね。

じぇ:2週間のんびりできました。甥や姪にも久しぶりに会って、お小遣い渡したら喜んでました。

真鍋:それは良かった、リフレッシュできて…。

ちょ:おはよう、お父さん、じゃなかったクリムゾン真鍋。

真鍋:おお、これは桐太郎くん、じゃなかった、チョモランマくん、夏休みは充実していたか。

ちょ:鉄緑会の講習会に行って、柔道の合宿に参加してたらあっという間の2週間でした。鉄緑会は雰囲気がサピックスによく似てますね、同じ人が仕組みを作ったのかなって感じで。

真鍋:見た目は違うんだが、その合理性とか理念はかなり近いものがあるな。

ちょ:お陰で勉強が思い切りはかどって…、小学校6年生の勉強三昧の日々を思い出しました。

真鍋:それは良かった、その調子で大学受験も軽くこなしてくれ。でお前の宿命の話だが…。

ちょ:デスクリムゾンの話ですよね、クリムゾン真鍋がいない間にデスクリムゾンについて、いろいろ調べたので、ある程度理解しました。俺は大変なカルマを背負って生まれてきたってことは解りました。

真鍋:それなら話が早い、要するにコンバット越前は真鍋家の守り神で疫病神、デスクリムゾンは避けられない宿命、どうやら、宿命と真剣に向き合う時が来たって感じだな。

ちょ:いよいよ、銭湯開始ですね。

真鍋:デスクリ用語をよく知っているな。

ちょ:それは常識のレベルです。

真鍋:それはそうとパトラちゃんがデスクリムゾン1のプレイ動画をアップしているみたいだな、ありがたいことだ。何十年も前の作品を取り上げてくれるのは。

周防パトラとは、主にゲームのプレイ動画を扱うvtuberである。最近デスクリムゾンのプレイ動画をアップした。 「出典:近代芸無辞典より」

ちょ:デスクリムゾンの動画とか、配信するのはいいの。事前にクリムゾン真鍋に許可取らないといけないんじゃないの。

真鍋:そのあたりは、自由にやってもらって結構なんだ。デスクリムゾンはすでに私の手を離れ、ファンみんなが育ててくれた作品。私が使用方法を許可するとか許可しないとかの問題じゃない。使いたければ自由にどうぞ。使うときは他のファンの気持を考えて使ってくれると嬉しいね。基本、私からいろいろと口を挟むことはしないんだが、あまりファンの調和を乱すことがあれば、やんわりと改善を要望するって感じだな。

ちょ:ポプテピピックの動画もそんな感じで作られたの。

ポプテピピックとは、人気TVアニメであり、かつてデスクリムゾンをオマージュした映像を放映したことがある。「ポプテピピック デスクリムゾン」で検索すると映像を見ることができる。 「出典:近代芸無辞典より」

真鍋:あの動画については取材して制作みたいな大掛かりな話だったので、事前に制作の人から連絡をくれて正規ルートで話をして、自由にやってくださいと伝えておいたわけだ。まあ、みんなで楽しくやろうじゃないか。

ちょ:それがいいですね。

真鍋:そういえば、それに関連して一つだけ制限をつけようと思う。それは、「デスクリムゾンの新キャラについては私が許諾して作る」。ここのニンクリ物語も、今後作る作品にも言えるんだが、世界観を統一するために新しいキャラを追加するのは私だけがやろうと思う。既存のキャラをどのように使うのかは自由だけどね。

ちょ:じゃあ、コンバット越前とダニーとのボーイズラブ話を作るのはオッケーなの。

真鍋:それは問題ない、既存キャラだからな。同じ理由でムサピィと六条虎之助の恋愛話も問題ない。エコールの著作物については同じ基準だ。このあたりになると、なかなかわかりにくい話だとは思うが。

ちょ:まあ、いいことにします。しかし、許諾関係をニンクリ物語の雑談レベルで話するのもいかがなものかって内容ですね。

真鍋:そりゃそうだ、このあたりの基準はいずれ、文章にまとめて公開することにしよう。デスクリムゾン関連のプレイ動画配信とか、二次創作とか、自由にやってもらって問題ない、ですクリムゾンはみんなのもの、私は暖かく見守ってます、って感じだね。

どうやら、デスクリムゾンについては、映像やキャラを自由に使っていいらしい。

真鍋:で、UNITYについてはなにか進展はあったのか。

ちょ:だいぶ、画面の構成が見えてきました。今はシカに公式キャラのユニティちゃんをのせて動かすテストをしていますが、ある程度当たり判定とか照準とかの仕組みができてきたところ。

真鍋:今の時点では、チョモの作っているこのゲーム画面をデスクリムゾンの新作として採用するかどうかはまだ決まっていないが、ひたすらクオリティアップに努めてくれ。

ちょ:了解~、でいつデスクリムゾンの続き作るって判断をするの。俺はもうやる気なんだけど、もう一つクリムゾン真鍋の反応がスッキリしないね。

真鍋:デスクリムゾンを作るためには、ぜひ参加して欲しい人たちというのがいるんだ。その人たちの協力が必須だからね。まずはその人達に連絡を取らねばならないよな。判断はそれからって感じだね。

ちょ:たとえばどんな人。

真鍋:まずは、コンバット越前の声をやっていた声優のせいじろうさん、以前は関西にいて電話番号も知っていたのですぐに連絡が取れたんだが、いまはどうしているのかよくわからん。元気でいてくれればいいんだが。

ちょ:それは心配ですね。コンバット越前のあの声がなければ、デスクリムゾンは成立しませんよね。他にはどんな人。

真鍋:デスクリムゾン1でキャラクターを作ってくれた吉松さんにも、30年ぶりにぜひ話がしたい。吉松さんの作ったキャラクターはなかなか秀逸なものが多い。

ちょ:スナブリンとか、いろいろ作った人ですね。

真鍋:次に音楽、尾形さんは最近見かけないが何しているんだろう、瑞木さんもね、渡辺さんは元気なのかな。音楽はいろいろ試したいことがあるので、新しい人を使いたいところもあるんだが…、でもデスクリムゾンに思い入れをもち、この世界観を理解している人に参加してほしいと思っている。音楽は大事なパートだからね。

ちょ:色んな人の支えがあって、デスクリムゾンは完成したんですね。

真鍋:メインビジュアル作った山崎さんにもぜひ、新しいビジュアルを書いて欲しい物だ、みんな元気ていてくれればいいんだけど。

ちょ:その人たちにどうやって連絡取るの。

真鍋:連絡先がわからない人は、ぜひ、webmaster@e56.info、あるいはクリムゾン真鍋のX(ツイッター)にDMで連絡して欲しい。30年も経つとこちらではなかなか連絡先がわからない人が多いからね。積もる話もあるから、作品に参加するしないは別として、今までデスクリムゾンに関わった人たちの連絡は歓迎だ、ニンクリ物語見てます、の一言でも励みになるから。

ちょ:ゲーム制作というのはなかなか微妙なものなんですね。

人にはいろんな考え方や大事にしている部分、譲れない部分があるからな、それをまとめ上げるのがゲームプロデューサーの腕ってものだ。

俺が背負ったカルマ払拭のためにも、デスクリムゾン完成版、ぜひやろう!

躊躇いながらも、デスクリムゾンの完成版に向けてゆっくりと歩を進めるクリムゾン真鍋とチョモランマ桐、今後の展開に要注意。