第23回:おおっと、大事なこと忘れてた。

橿原神宮前のホテルに戻り、おもむろに麻雀の準備を始める4人。

真鍋:麻雀するとして、道具を用意しないといかんな。でもそう簡単には麻雀セットは用意できないよな。

岡谷:大丈夫だ、ワシのRX-7は特別仕様でな、後部座席を移動すると、全自動麻雀卓が積めるようになっている。ほれ、これが、日本の誇る全自動麻雀卓、雀鬼だ。椅子もあるよ。

真鍋:なんとまあ、ただの走り屋のための車かと思ったら、密かに全自動麻雀卓を輸送できるように改造していたとは、恐るべし、岡谷はん。

岡谷:まあそんなもんだ、では、クルムシ軍曹も一緒に麻雀道具を部屋に運び込んでくれ。

くる:了解です、では早速。

じぇ:私、全自動麻雀卓って初めて見ました。ちょっとだけ、やってみたい気もします。

真鍋:だめだめ、じぇーんは、岡谷さんの強さを知らないから、そんな呑気なことが言えるんだ。身ぐるみ剥がれて、海外に売り飛ばされる未来しか見えないぞ。

じぇ:今でも、海外に売りとばされたみたいな状況なので、あまりかわりがありません。

真鍋:とにかく、絶対に駄目だ。おや、もうすでに準備ができてるな。最後にパペポくんを設置するとこれで完成だ。

レーサー岡谷、クルムシ軍曹、麻雀ロボットのパペポくん、それにクリムゾン真鍋と、4人のメンバが揃い、麻雀が始まろうとするところだったが…。

じぇ:マスター、そういえばマスターは覚えてますか。今日は年に一回のデスクリムゾンファン、つまりクリムゾナーが集ってミーティングを行う日、15時から招待されているはずでしたよね。

真鍋:ぎょえ、忘れてた。あと4時間しかない、ダブルブッキングだな、困った困った。

岡谷:麻雀はすべての予定に優先する、神聖なる遊び、抜けは許さんよ。

真鍋:どうしよう、じぇーん。ファンミーティングに行かないとファンクラブが崩壊してしまうかもしれないな。

じぇ:マスター、ここは、私に考えがあります、任せてください。

そう言いながら、お茶の準備を始めるじぇーん、美味しそうなお茶が次々と入っていく。

じぇ:皆さん、麻雀の前に、私の故郷で名物のココ茶をお召し上がりください、頭がスッキリして麻雀に勝つこと間違いなし。

真鍋:全員に飲ませたら、意味ないんじゃないか、全員のレベルが上がるだけだと思うが。

じぇ:じゃあ、マスターは飲まなくていいです、どうせカモになるんだから飲んでも飲まなくても同じということで。

真鍋:わかった、じゃ、ココ茶は絶対に飲まん。

暫く経つと、レーサー岡谷と、クルムシ軍曹の寝息が聞こえる。

じぇ:うまくいきましたね、マスター。これで8時間は目を覚まさないはずなので、その間にファンミーティングに行ってきてください。

真鍋:助かるよ、じぇーん。では、行ってくる。

近鉄特急を乗り継いで、関西空港に向かう、クリムゾン真鍋、ラッキーなことにちょうど出発直前の飛行機に乗り込むことができ、ホッとする。

真鍋:13時の飛行機に乗れた、羽田空港に14時15分には到着するな。で、クリムゾナーのミーティング場所はと…、なんと好都合、去年までは新橋だったが、今年は蒲田駅の近くだ、なんというラッキー。15時からだからなんとか間に合う気がする。

こうして、クリムゾン真鍋は滑り込みで、蒲田にて開催中のクリムゾナーのミーティング、ER2023に間に合ったのである。

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真鍋:ER2023の会場はここですか。

閣下:お待ちしていました、社長、じゃない、クリムゾン真鍋。いつも時間に正確ですね。

真鍋:そうだな、日頃から時間には余裕をもって行動し、遅刻して迷惑をかけないように30分前には着くようにしているからね。

閣下とは、ファンミーティングの取りまとめを数十年に渡って大阪さんとともに辣腕を振るってくれる、コンバット老人、別名デスクリ閣下のことである。

閣下:本日は皆さん、ER2023にお集まりいただきありがとうございます。ERとは、エコール老人会の略ですが、今年で23年目になります。

真鍋:エコール老人会も、23年になるんだな、デスクリムゾンが発売になったのが1996年だから27年前、月日の経つのは早いものだ。

大阪:今日のメインコンテンツは、ビーフンのフルコースです。越前康介の大好物、焼きビーフンにちなみ、すべての料理をビーフンで揃えました。

真鍋:それはすごい、ビーフン天国、英語でいると、ビーフンヘブン、なんだかゴロが良いな。今年のミーティングはビーフンヘブンの年として永遠に語り継がれるであろう。

大阪:では、早速料理を。

真鍋:おお、これはうまい、デスクリムゾン2で亡霊となって異界を彷徨っている越前様もお喜びになるだろう。

閣下:今回は、久しぶりにMatさんがズームで参加しています。

真鍋:おお、これは久しぶりMatくん。デスクリムゾンリンクは、ファンにとって重要なコンテンツだったね。

デスクリムゾンリンクとは、Matさんが作成したデスクリムゾン関連のコンテンツを集めたリンク集である。このリンク集によってデスクリムゾンはクソゲーでありながら、メジャー化の道を進むことになった記念すべきHPである。「出典:近代芸無辞典より」

真鍋:23年も経つと、みんないろんなことがあるが、こうやって年に一度、集まれるとは嬉しいことだ。それはそうと、秋はファンミーティングだが、春にはエコール主催でなんかサバイバル系のイベントをやりたいものですね。

閣下:それは賛成です。どこに行きましょうか。

真鍋:横須賀の猿島に行こうか、戦艦三笠を見学して、猿島で友ヶ島のようなムービー撮影場所を探索し、横須賀海軍カレーを食べて帰ってくるというのはどうだろう。

閣下:それはいいですね。

真鍋:閣下の賛同が得られたということで、じゃあ、来年の春頃にはサバイバルイベント、デスモンキーアイランドをやることにしましょう。

ということで、突然サバイバルイベントが開催されることになって上機嫌のクリムゾン真鍋。

真鍋:そういえば、チョモランマ桐も今回は一緒に来ているんだ、なんか挨拶しろ。

ちょ:こんばんは、私が麻布高校柔道部1号生のチョモランマ桐である。

真鍋:江田島平八風の挨拶だな、元気があってよろしい。

ちょ:プロフィールの写真が後ろ姿だったので、ここで撮った写真に差し替えましょう。

真鍋;おお、なかなか強そうでいいな。早く黒帯とってくれ。

ちょ:私が麻布高校柔道部1号生のチョモランマ桐である!!!

真鍋:せっかくだから、記念撮影しよう。チョモと私以外はボカシかけといたから。

集合写真も無事に撮影でき、このように大阪・十三の猫居酒屋と、蒲田の会場をオンラインで結んで和やかに進行するER2023であった。

今年はデスクリムゾンの守り神であるコンバット越前がまた大活躍することになります。

ユニティのプログラムをガンガン進めないといけないね。

ER2023のあまりの居心地の良さに、橿原神宮前のホテルで麻雀をしている最中なのをすっかり忘れてしまったクリムゾン真鍋。ココ茶が切れる6時間で果たして麻雀メンバーに復帰することができるのか、次回をお楽しみに。