クリムゾナーとのER2023、服部名人と久しぶりの再会を終えてそそくさと橿原神宮前のホテルに戻るクリムゾン真鍋。
真鍋:予定より1時間遅れで帰ってきた、予想以上にココ茶が長時間効いてレーサー岡谷さんとクルムシ軍曹が眠っていてくれればいいんだけど…。
恐る恐る部屋を覗くクリムゾン真鍋。その時、「ロ~~~ン」と元気のいい声が聞こえる。
じぇ:クルムシさん、その六萬、ロンです。安目だけど上がっておきますね。
クル:それですか、じぇーんさん、その前に三萬九萬の筋牌切ってるから安全だと思ったのに、五萬七萬のカンチャン待ちとは厳しいですね。
じぇ:筋牌ってなんですか、とにかく上がればいいんでしょ。
岡谷:そうそう、麻雀は上がってなんぼ、振込が怖くて麻雀が打てるか、クルムシさん、ビビったら負けですよ、ビビったら。
真鍋:みなさん、麻雀楽しんでますか。じぇーんも立派に代打ち務めてるみたいだね。
クル:じぇーんさん、酷いんですよ、さっきから僕に直撃ばかりで、なんか恨みでもあるんでしょうか。
じぇ:クルムシさん、他の2人にくらべて弱そうだから…、ついそちらから当たることになってゴメンナサイ。
真鍋:現状のスコアはどうなんだい。てっきり岡谷さんの一人勝ちかと思ったが。
岡谷:ワシは、安い手は上がらんよ、じぇーんさんは、3900とかの手を何回か上がって、今のところ+22でトップ、ワシとパペポは配給原点、クルムシさんが-20、そんな感じだ。
じぇ:そろそろ交代しますか、マスター。勝ち逃げで交代は気分いいですしね。
真鍋:ちょっと歯を磨いてくるから、あと1局打っといて。その後交代するから、トップを守っといてね。
岡谷:じぇーんさん、最後の1局ですな。勝ち逃げは許さんよ、最後にキツ~ィお仕置きを楽しみにしておいてください。
じぇ:キャー、怖い~。
最後の1局、パペポが親で淡々と進む。ホテルの歯ブラシで念入りに歯磨きをするクリムゾン真鍋。
じぇ:ポン、西も鳴いていいんですよね。
クル:おや、じぇーんさん、すでに南と北、鳴いてますね、まさか、東とか手の中に持ってませんよね。
じぇ:なんか、黒い字が書いているこれのことかな、内緒です。
クル:思いっきり喋ってますね。これは、やばい雰囲気だ。
じぇ:黒い字の牌が4種類揃ったらいいことあるんですか。
クル:それは四喜和といって、かなり危ない役です、中単騎とかで待たないでくださいね。さっきから直撃ばかり食らってるからなんか縁起悪いな。
そういいながら、赤色の中を切るクルムシ。
岡谷:くるむしさん、それはよく通したな、ワシも切りたかったが切れんかったよ、ということで、中。
真鍋:しかし、場が重いな、これまで二翻の役ばかりで上がっていたじぇーんが、四喜和とはね、頑張れじぇーん。
淡々と、局が進む、独特の緊張感で空気が重い、じぇーんが、ツモった牌をそのまま切ると。
岡谷:じぇーんさん、ロ~~~~~ン。それだ、それを待ってた。
じぇ:きゃ~、なんだか高そう。
岡谷:まんしゅうデス…。と言いたいところだが、実はもう少し高い、タンヤオドラ12、数え役満には一役足りん、ただの三倍満です。ということで2万4000点払ってください。
じぇ:せっかく細かく貯金していったのに、全部持っていくなんて酷い…。
岡谷:ワシは下手くそや、そこでドラをあと一枚待てんところが下手くそや。
真鍋:最終局で逆転するところが岡谷さんの麻雀の怖いところ。謙虚に下手くそと言いながら、これまで何回、痛い目にあってきたか…。
岡谷:まだまだ、これくらいは序の口、ワシはまだまだ勝たせてもらうよ。
じぇ:マスター、あとはよろしくお願いします。
真鍋:岡谷さんには逆らわないのが一番。
岡谷:ワシは怖くないよ、じぇーんさん、なかなか筋がいいな、また次の機会にもお手合わせ願おう。
岡谷さんに褒められるなんて嬉しい、またお願いします。
カモ一羽、完成って訳ですね。
真鍋:では、いよいよ私の登場ですな、久しぶりに岡谷さんと真剣勝負。岡谷銀行に預けてある私の諭吉兵、返してもらおう。
岡谷:いよいよ試合開始、腕が鳴るよ。
真鍋:私が出親なら、なしなしルールでやらせて貰おう、最終局のタンヤオドラ12をなにがなんでも阻止しないといかん。
ということで、蒲田でのクエストを終えて橿原神宮前に戻ってきたクリムゾン真鍋の前に、レーサー岡谷が立ちはだかる。はたして、身ぐるみ剥がれるか、レーサー岡谷を返り討ちにするか、次回に続く。